赤い刻印 - Secret Love -【続編】
文幸の言葉に、私と先生は目を見合わせた。

「ちょっと!結婚式って何の話?」
「だから、先生のおばあちゃんに見せてあげるの!実際に籍入れなくても結婚式が見れたら安心すると思うし」

いつも冷静な香川まで真顔でそんなことを言っている。
私も先生も驚きのあまり言葉が出てこない。

「ちなみに知らないの2人だけだからな?村ちゃんのお父さんもグルだから」
「でも、結婚式やるってどうやって?何の準備もしてないし」
「準備はしてあるから。黙って付いてきて」
「何でそうなるんだよ…」


そこまで言われたらもう何も言えない。
私たちは2人に連れられるまま、おばあちゃんが入院している西病院に到着した。


「え、何これ…?」
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