赤い刻印 - Secret Love -【続編】
"どうする?"というような表情をしている。

「先生、せっかくだし2人の好意に甘えちゃおうよ」

実はおばあちゃんのためにできること、先生と2人で色々と話し合ったんだ。
すぐに籍は入れられないけど、写真だけ撮ってプレゼントしようとか。
まさか私たちの知らないところでこんな準備が進んでいたなんて思いもしなかったけど。

「一沙はいいの?」
「へ?」

先生はなぜか不安そうな顔をしている。

「本当に俺でいいのか?仮だけど一応結婚式だし…」
「当たり前でしょ!」

何で不安になるんだろう?
私はいつだって先生以外見えていないのに。


「おばあちゃんに見てもらお?私と先生の結婚式」


私たち、今日(仮だけど)結婚することになりましたー。



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