赤い刻印 - Secret Love -【続編】
…まるで夢みたいだ。
仮だけどおばあちゃんに私たちの結婚式を見せてあげられるなんて。
***
「新郎新婦の入場です」
小さな病室に拍手が沸き起こる。
ギャラリーは先生のお父さんとおばあちゃん、そして私の母親。
文幸と香川、おばあちゃんの担当看護師の6人だけ。
ベール越しにおばあちゃんのほうを見ると嬉しそうにニコニコしている。
顔はだいぶ痩せてしまったけど、この幸せそうな笑顔が見れただけでも嬉しい。
「そ、その健やかなる時も、病める時も…」
神父役の文幸が棒読みすぎて吹き出しそうになる。
チラッと先生のほうを見ると、先生も笑いを堪えるのに必死みたいだ。
「その命ある限り、 真心を尽くすことを誓いますか?」
仮だけどおばあちゃんに私たちの結婚式を見せてあげられるなんて。
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「新郎新婦の入場です」
小さな病室に拍手が沸き起こる。
ギャラリーは先生のお父さんとおばあちゃん、そして私の母親。
文幸と香川、おばあちゃんの担当看護師の6人だけ。
ベール越しにおばあちゃんのほうを見ると嬉しそうにニコニコしている。
顔はだいぶ痩せてしまったけど、この幸せそうな笑顔が見れただけでも嬉しい。
「そ、その健やかなる時も、病める時も…」
神父役の文幸が棒読みすぎて吹き出しそうになる。
チラッと先生のほうを見ると、先生も笑いを堪えるのに必死みたいだ。
「その命ある限り、 真心を尽くすことを誓いますか?」