赤い刻印 - Secret Love -【続編】
2人の間に何があったのかは分からない。
でも前に先生も言っていた。
すっきりとしない別れ方をしたからずっと気になっていたって。

「あの、美雪先生が望むなら少しだけ話します?」
「え?」

気づいたらそんな言葉を口にしていた。

「良かったら先生連れてきますよ。今日お休みなので」


***


「ちょっと!俺はいいって」

困惑する先生の腕を引っ張って、美雪先生が待つ駅へと向かう。

「俺は今さらアイツと話すことなんて…」
「本当にそれでいいの?何だか2人を見てたら、ちゃんと会って気持ちに区切りつけなきゃけない気がしてきたの」
「一沙」
「それにまた寝言で名前呼ばれたら嫌だし?」
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