赤い刻印 - Secret Love -【続編】
張り詰めていたものが爆発して涙がポロポロと溢れてくる。
景色が歪んで先生がどんな表情をしているのか分からない。

「私に女としての魅力がないからでしょ?だから私必死で……」

1人で勝手に盛り上がって、こんなことしてる自分がバカみたい。
何だか死ぬほど恥ずかしくなってきて私は先生から背に向ける。

だけど次の瞬間、先生の甘い香りと温もりを感じた。
先生に後ろから抱きしめられたのだ。 


「ごめん…」
「先生?」

苦しいくらいに強く抱きしめられて思わず赤面する。
先生の腕を振りほどこうとしたけど、力が強くてまったく動かない。

「魅力がないわけないだろ。何でこんな服着てくんの?」
「これは…」
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