赤い刻印 - Secret Love -【続編】
何だか煮え切らない様子の先生。

「私は今の所いいと思うよ。管理人さんとも仲良くなったから行きやすいし」
「いや、そうじゃなくてさ。だから…」
「?」
「一緒に暮らさないか?」
「へっ!?」

予想外の言葉に思わず大声を上げてしまう。

「籍入れるのはまだまだ先でいいけど、一緒に住んでたほうが色々と効率がいいだろ」

照れくさいのかどんどん声が小さくなっていく先生。

「効率って…」
「一応、正式なプロポーズのつもりなんだけど。ちゃんと言ってなかったし」
「あ…」
「まあ考えといて」

そう言って1人で歩いて行ってしまった先生。
私は慌ててその後を追った。

「あ、明仁っ!」
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