赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「その髪もメイクも。可愛すぎて目のやり場に困る」
「先生…」

腕の力が緩んだところで後ろを振り返ると、先生は照れたような顔で私を見つめていた。

「煽るのやめろ。我慢できなくなる」

先生の顔が少しだけ赤い。
これはクールな先生が私にしか見せない表情だ。

「なんで、我慢する必要があるの?」
「何でって…。大事にしたいから。それに俺自身まだ心の準備ができてない」

先生は小さな声で
"余裕がないから、一度お前に触れたら優しくできる自信ないんだよ"
と続けた。

「そんなのいいのに。私、先生になら何されてもいい」
「…っ、そういうこと言うな」

先生は苦しそうにそう言って私の唇を奪った。
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