赤い刻印 - Secret Love -【続編】
不穏な足音
先生のゴツゴツとした指が私の肌の上を滑っていく。
触れられてるだけなのに、何とも言えない感覚に思わず身悶えた。
「気持ちいいの?」
「…く、ない」
「うそつき」
先生は少し意地悪そうに微笑む。
普段とは違う表情や口調にドキドキしっぱなしだ。
Tシャツを脱いであらわになった先生の肌。
細いのに意外と鍛えてる。
ボーッと見とれていたら、先生が不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
「大丈夫?」
「別に初めてじゃないから、そんなに気を遣ってくんなくていいよ…」
初めては好きな人とじゃなかった。