赤い刻印 - Secret Love -【続編】

周囲の女性たちの視線が一気に先生に集まる。
どう？先生かっこいいでしょ！
…そんな誇らしい気分だ。


千葉に引っ越してきて3ヶ月。
私は調理師専門学校に通いながら、アパートの近くのカフェでバイトをしている。
新しい生活にもようやく慣れ始めた今日この頃。
ちなみに先生は徒歩で5分くらいの所にある社宅に住んでいる。

お互いに忙しい毎日だけど、週末は必ずこうやってデートを楽しんでいる。
平日も先生の仕事が早く終わった日は一緒に過ごすことが多い。


「そんな変な置物が欲しかったのか？」

助手席でカエルの置物を撫でていると、先生は苦笑しながら運転席のドアを閉めた。

「うん！」
「やっぱりまだ子どもだなー」