赤い刻印 - Secret Love -【続編】

父親が亡くなって母親とも上手くいかずに荒れていた頃、
男友達の和也に押されるまま体を重ねた。

2人の間に愛情なんてないし、ましてや相手は15,6歳の男子高校生。
それは自分本位な行為でしかなかった。
前に先生にも話した気がするけど、和也とのことは忘れたい記憶のひとつだ。


「そんな風に言われると妬くわ」
「え?」
「一沙の"初めて"の男に。何で俺じゃないんだろ」

…先生だって他の女性を抱いてきたくせに。
男って身勝手な生き物だな、とたいして知らないくせに心の中で呟いてみた。

「初めてだよ?」
「ん?」
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