赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「今年はまとまった夏休み取れそうなんだ」

照れくさそうに"旅行でも行かないか?"と呟く先生。
その表情と旅行というワードにキュンとしてしまう。

「じゃあさ、地元帰ろうよ」
「せっかくの旅行なのに地元?」
「おばあちゃん寂しがってたよ。たまには会いに行ってあげて」
「よく電話で話してるのに」
「直接顔合わせなきゃダメ!」
「うーん。じゃあそうすっか」

こうやって少しずつ先生の彼女になっていく。
焦らなくていい。
先生はいつも私のことだけを見てくれているんだから。

そう思っていたのにー…。


***


「一沙、今日から新しい先生来るの知ってる?」
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