赤い刻印 - Secret Love -【続編】
先生とご飯を食べていたら、山口さんがお酒とおつまみを持ってやってきた。
最近はこの光景が普通になりつつある。

2人は前からこんな感じでお酒を飲むことが多かったんだろうな。
後から加わったのは私なんだけど、山口さんもう少し気を遣ってくれてもいいのになー。
1人でそんなことを思いながら口を尖らせる。

「それにしてもすごい偶然だな。なあ、村田?」
「そうっすね」

ちらっと先生のほうを見ると、明らかに動揺したような表情をしている。

「久しぶりにアイツも誘って飲み会でもすっか!」
「先輩、それ本気で言ってます?」
「おう。昔はよく化学サークルのメンバーで飲み会したじゃん」
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