赤い刻印 - Secret Love -【続編】
そう言ってチラッと先生のほうを見てみる。
だけど先生は表情を変えずに「そうか」と呟いた。

「あとね。美雪先生、少し印象変わっててびっくりした」
「そうなの?」
「変わったというか私が知らなかっただけなのかも」
「…?何か言われた?」
「ううん!」

まさか先生の夜の顔を暴露されたなんて…
絶対に言えない!

「アイツも少し変わったところあるからな…。何か言われてもあんまり気にすんなよ」
「…ん」


"アイツ"という言葉にズキッと心が痛む。
かって先生の特別だった女性(ひと)。
本音を言えばこんな風に再会したくなかったー。


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