赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「というかさ、いつまで先生って呼ぶ気?」
「へ?」
「付き合ってるのに変だろ。しかも俺もう先生じゃないし」
「確かに」
「何か悪いことしてる気分になるんだけど」
「ごめん。でも、先生はやっぱり"先生"なんだよね…」

そう言って首を傾げていると、先生がポンと優しく私の頭を撫でた。

「まあいいよ。ゆっくりで」
「……」


…ハッキリ言って今、ものすごく幸せです。
先生の特別になれたこと。
生徒の時は知らなかった先生の素顔をたくさん見れていること。

でもね、ひとつだけ。
ひとつだけ気になることがあるんだー。


***


「え?まだしてないの!?」
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