赤い刻印 - Secret Love -【続編】
お父さんのその言葉にドキッとする。

「入院?ばあちゃん体調悪いの?」
「少しな。まあ検査入院だからすぐに退院できると思うけど」
「そっか」


お父さんが部屋を出て行った後も何だか落ち着かない様子の先生。
イチャつく雰囲気ではなくなってしまったな…。

「おばあちゃん大丈夫だよね…?」
「ああ。ただの検査入院だから大丈夫」

先生はそう言って私の頭をポンと撫でた。
私以上に不安そうな顔をしている。
そうだよね…。
お母さんがなくなってからずっと母親代わりをしてくれていたおばあちゃん。
先生にとってすごく大事な人だ。


「…そうだ!先生、卒業アルバムとかないの?」
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