赤い刻印 - Secret Love -【続編】
少しだけ重くなってしまった空気を変えるために、私は笑顔を作ってそう言った。

「卒業アルバムか。どっかにあると思うけど探し出せないかも」
「えー。見たかったのに」
「普通のアルバムで良ければあるよ。その辺かな」

先生が指差した本棚には何冊かのアルバムが納められていた。

「見ていい?」
「ああ」

アルバムを開くと学生服を着た先生の姿があった。
顔はあまり変わっていなくて今の先生をそのまま幼くした感じだ。
眼鏡がよく似合う優等生、といったところだろうか。

「先生可愛い」
「あんまじっくり見るなよ」

どんどんページをめくっていくと大学時代のエリアに突入する。

「あ、山口さん若い」
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