赤い刻印 - Secret Love -【続編】
楽しそうに肩を組む先生と山口さん。
それ以外は私の知らない人ばかりだ。

「…?」

そして私はひとつの違和感を覚えた。
美雪先生の姿がどこにもない。
前にこの部屋で2人のツーショット写真を見つけたことがあったから、彼女が写っている写真は何枚かあるはず。

さらにページをめくっていくと、不自然に写真が抜き取られた形跡があった。
先生、美雪先生と一緒に撮った写真だけ抜いてしまったんだ…。

わざわざ抜くってことはまだ未練があるんじゃないのー?


不安になった私は先生のほうを振り返る。
先生はいつの間にか寝てしまって、ベッドの上で気持ち良さそうに寝息を立てていた。
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