赤い刻印 - Secret Love -【続編】
その寝顔を見ているとギュッと胸が締め付けられる。
先生は私を選んでくれたけど、正直言うとまだ不安でいっぱいなんだー。

「…ん」
「?」

先生の唇が少しだけ動いた気がして私はドキッとする。

「先生?」

そう声をかけたけど反応がない
どうやら寝言のようだ。
私は先生の体にタオルケットをかけて横に座った。


「ごめ、ん」
「?」
「ごめんな、美雪ー…」


"みゆき"
その言葉にドクンと心臓が鳴る。
先生の顔を見ると頬に一筋の涙が流れていた。


どうしよう?
私は何も見なかった、聞かなかったふりをしてベッドに潜り込んだ。



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