赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「えー。免許取立てでしょ?大丈夫?」
「任せろ!どうする?」

たまにはいいよね?
こっちに来てから週末は先生とのデートばかりだったけど、久しぶりに文幸の顔も見たいし…。

「うん。行くっ!」


***


「ってことで、来週末は会えないんだけど…」

デートの帰り道、遠慮しがちにそう言って先生を見上げた。

「SKYのライブか、いいじゃん。お前好きだもんな」

先生は表情を変えずに真っ直ぐと前を見て歩いている。

「香川と2人?」
「あ、ううん。文幸もいる」

文幸の名前を出した瞬間、先生の体がピクンと反応した。
ヤキモチでも妬いてくれたのかな?
そう期待した次の瞬間、
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