赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「…そう。楽しんで来いよ」

先生はそう言ってポンッと私の頭を撫でた。

「2人によろしく伝えといて」
「うん!昼間のライブだから夕方には帰ると思う」

妬いてくれないんだ?
先生が嫌って言うなら私行かないのに。
先生がそんな子どもっぽいこと言うわけないって分かってるけどー。


***


「はあー!楽しかったな」
「送ってもらっちゃってごめんね。私だけ家遠いのに」

ライブが終わって今は文幸の車で家に送ってもらっているところ。
香川を送り届けて2人きりになってしまった車内。
正直少しだけ気まずい。

「気にすんな。そういえば腹減ったな」
「だね」
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