赤い刻印 - Secret Love -【続編】
慌ててスマホを確認すると先生からの着信履歴が3件残っていた。

「遅い。夕方には帰るんじゃなかったの?」
「ごめん!文幸がアパートの前まで送ってくれた」

そう言った瞬間、グイッと先生に右腕を引っ張られた。
腕を引かれるまま部屋の鍵を開けると、先生は無言のまま部屋の奥へと歩いていく。

「先生?どうし…」

体に走る強い衝撃。
一瞬で景色が逆転して、自分がソファに押し倒されてることに気づいた。

「こんな時間まで男と2人きりってどういうつもり?」
「でも文幸だし…」

私を見下ろす先生の視線が怖い。
お酒の匂いがするからどこかで山口さんと飲んでいたのかな?

「佐藤だから言ってるんだよ」
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