赤い刻印 - Secret Love -【続編】
先生は荒っぽくそう言って私の胸元に顔をうずめた。
その直後、鎖骨あたりにズキッという痛みを感じる。

「い…っ、噛まないで」

先生もしかして文幸に妬いているの?
いや、普通の彼氏なら怒るよね。
こんな時間まで男性と2人っきりで遊んでいたら。
先生にはそういうのないと思っていたのに…。
今までだってずっと冷静だった。

「アイツ、お前のこと好きなんだろ?」
「何で知って…」
「佐藤の様子見れば誰だって分かるよ」

そういえば高校の時、文幸と話していたら先生が不機嫌になったことがあった。
あの頃から文幸の気持ちに気づいてた…?

「相手の気持ち知ってるのにガード緩すぎるだろ。しかもこんな短いスカートで」
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