赤い刻印 - Secret Love -【続編】
高2の冬、誰にも言えなかった心の傷を初めて話したのが先生だった。
先生は『その傷を俺が変えてやる』と言って、鎖骨あたりにある火傷の跡に重なるように赤い印をつけた。
今日はその場所が少しだけ痛む。
昨夜、先生が噛んだからしっかりと跡がついてしまった。
朝起きたら他にもたくさんキスマークがついていて、仕方なく季節外れのタートルネックのシャツを選んだ。
昨夜は怖かったけど、それが先生の嫉妬の証なんだと思ったら少しだけ嬉しかった。
「…ほんと最低だな」
「え?」
コーヒーを飲み干して真っ直ぐと私のほうを見た先生。
「一沙。俺たち、少しだけ距離を置かないか?」
先生は『その傷を俺が変えてやる』と言って、鎖骨あたりにある火傷の跡に重なるように赤い印をつけた。
今日はその場所が少しだけ痛む。
昨夜、先生が噛んだからしっかりと跡がついてしまった。
朝起きたら他にもたくさんキスマークがついていて、仕方なく季節外れのタートルネックのシャツを選んだ。
昨夜は怖かったけど、それが先生の嫉妬の証なんだと思ったら少しだけ嬉しかった。
「…ほんと最低だな」
「え?」
コーヒーを飲み干して真っ直ぐと私のほうを見た先生。
「一沙。俺たち、少しだけ距離を置かないか?」