赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「村田さん、毎回お預けされてるのはキツかったんじゃないの?」
「お預けしたつもりはないんだけどね…」


『あら、明仁ついに爆発しちゃったのー?』

その声に振り返ると、美雪先生がこっちにピースサインをしながら立っていた。

「先生、盗み聞きですか?趣味悪-い」
「ごめん!聞くつもりはなかったんだけど。私はこれ」

先生は私たちにタバコの箱を見せた。
美雪先生が喫煙者だったなんて少し意外だ。

ゆかりがバイトに行ってしまって、屋上は私と美雪先生だけになってしまった。

「いい歳して何やってるのかしら。こんな若くて可愛い子泣かせるなんて」
「…」
「欲求不満なのは分かるけど無理やりは最低よね」
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