赤い刻印 - Secret Love -【続編】
もしも世界中が敵でも
「かーずさっ」
学校の屋上でスマホを見ていたら、突然後ろから誰かに目隠しをされた。
この声は…
「ゆかり?」
「当たり。1人でニヤニヤしてて気持ち悪いんだけどー」
「見てたなら早く声掛けてよ」
先生からのメールを見ながらあの夜のことを思い出していた。
きっと相当ニヤついていたと思う。
「あー!もしかして?」
ゆかりがニヤッとしながら私の顔を覗き込んだ。
「ついに村田さんと?」
「うん…っ」
「よし。今日はお祝いも兼ねてご飯行こう!それとも赤飯炊く?」
「お祝いって。私別に初めてじゃないし…」
「いや、村田さんが拷問から解放されたお祝い♪」