赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「どうって…」
「先生、それセクハラですよ」
「冗談よ。でも何か思い出しちゃったの」
「?」

美雪先生は少し切なそうに微笑んで、タバコの箱を取り出した。

「これ結局やめれなかった。私もまた明仁のこと狙っちゃおうかな?」
「美雪先生!」

ゆかりは怒っているけど、なぜか私は不思議なくらい冷静にその言葉を聞いていた。
美雪先生の言葉が冗談なのか本気なのかは分からない。
だけど…

「…いいですよ」
「一沙!?」
「でも私、勝つ自信しかないですから!村田先生は私のこと大好きなんで!!」

勢いよくそう言い放った後、我に返って赤面する。
美雪先生の顔を見ると、意外にも清々しい笑顔で私のことを見つめていた。
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