さよならの時まで、笑顔で
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「私の選択は、間違っているのかもしれない。
それでも、私は彼から離れることを選んだの。」




「それは、どうして?」




「ひーくんに、笑っていてほしいから。
....ひーくんには、未来があるから。」




「......っ」




「私のせいで、人生を無駄にしてほしくなかった。
これから、ひーくんは、私以外の人とたくさんの人と出逢って、別れて、いつか誰かと結婚して....っ」




泣いたら、だめ。


泣いたら、だめ、なのにっ




「子どもも生まれ、て....っ」



「玲香ちゃん.....」


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