さよならの時まで、笑顔で
.



でもね。



私は、もうひーくんに関わらない。



関わるつもりもない。



私は、涙を拭い、携帯の電源を切る。



これで、誰からも連絡は来ない。



窓に視線を向け、ボーッとしていたら、部屋の扉が開き、お母さんが入ってきた。




「あれ?先生は?」



「次の診断があるんですって。」



「そっか...。ねぇ、お母さん?」



「どうしたの?」



「ごめんね?」



「何が?」


.
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