さよならの時まで、笑顔で
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「だからね、大丈夫だよ?」




私は、沙織ちゃんの手をソッと包む。




「気にしないで?
堂々として、いいんだよ。」




できるだけ安心してもらえるように、沙織ちゃんの目を見て言った。




「玲香先輩、あの....っ!」




「ん?」




「実は.....っ」




ーーーガラガラッ。




沙織ちゃんが話そうとしたと同時に、保健室の扉が開き、先生が戻ってきた。




「あら。あなたたち、どうしたの?」




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