さよならの時まで、笑顔で
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.....やめて。



やめてよ、ひーくん。



ひーくんには、沙織ちゃんがいるでしょ?



こんなことしたら、だめなんだよ?




ーーーーバシッ




私は、ひーくんの手を払い除ける。




私の行為にびっくりしたのか、ひーくんは目を見開く。




「私なら、大丈夫だよ?
それより、帰らなくていいの?」



「帰るよ?」



「うん、じゃあね」




ひーくんが私から離れるのを待つ。



だけど、中々動こうとしない。


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