さよならの時まで、笑顔で
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「なん、で...っ」




私の問いには無視をして、話し始める。




「玲香が学校に来なくなってから色々考えた」




ひーくんのことだから、自分のせいだと思ったよね。




「俺のせいだって思った。」




ほら、やっぱり。




「だけど。」




ひーくんは、一呼吸おいて。




「ねえ、玲香?
本当に俺のことが嫌い?」




そんなこと、ない。



ひーくんのことが、嫌いなわけないー。

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