さよならの時まで、笑顔で
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「最高の名前を決めるね!」




私もふたりに微笑んで話す。




その瞬間、急に視線が定まらなくなって、体が倒れていくのが分かった。




あれ、



なん、で。




お母さんとお父さんが何かを叫んでいる。




だけど、その声は聞こえなくて。



ただ、お父さんとお母さんの歪んだ顔が目から離れないまま、私は、意識を失ったーー。


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