さよならの時まで、笑顔で
.



「そうよ~。どれにしようかな?とか意味はどうしよう?とか、もう大変大変」



「ふふっ」



「でもね。」



「うん?」



「玲香が、私たちの娘でよかったって。
本当にそう思うのよ、今でも。これからもずっと。」




私の顔を見て、お母さんは笑った。




ああ、



なんだろう。



だんだんと、視界が滲んでゆくー。




もう、辞めてよ、お母さん。



泣かせないでよ。

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