さよならの時まで、笑顔で
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私は、グッと唇を噛んで、目から溢れそうな涙を止める。



その代わりに、満面の微笑みで言った。




「私、ね?」



「うん」



「お父さんと、お母さんの娘でよかった!」



「....っ。
頑張りましょうね?」



「うん!」




病気なんかに負けない。



死ぬなら、赤ちゃんに会って死にたい。




でも。



できることならーーーーー。

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