さよならの時まで、笑顔で
.



「れい、か....っ」




少し掠れた、でも嬉しそうな声を発しながら、私の傍まできた。

そして、ギュッと、きつくきつく私を抱きしめた。





ーー何度も聴きたいと思った声。


ーー忘れられなかったぬくもり。





「ひー、く、ん」




そうー。



私をきつくきつく抱きしめるのは、ひーくん。




なんで、ここを知ってるの?



誰から聞いたの?



どうして、ここにいるの?


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