さよならの時まで、笑顔で
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それでも私は。



「い、や.....っ!」



ひーくんの腕を振り払う。




会いたくなかった。




会いたく、なかった....っ




ううん。




本当は、会いたかった。




ずっと、ずっと会いたかったー。





「玲香!お願いだから、俺の話を聞いてくれ!」




今まで大声なんて出したことがなったひーくんが、これでもかというくらい大きな声を出した。




その声にびっくりして、暴れるのを辞めた私。


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