さよならの時まで、笑顔で
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「今、玲香と離れる方が、それそこ後悔する。」




ひー、くん。



「玲香の傍にいたい。
だから、もう一回だけでいい...。
俺にチャンスをくれないか?」



私は、ギュッと自分の手を握る。




何度もひーくんを突き放しても、意味ないんだね。



ひーくんには。



私がいくら言っても、病院を変えたとしても、また探し出すよね。



ほんと、ひーくんにはかなわない。



ううん。



ひーくんは、私の願いを叶えてくれる。



愛おしい気持ちが溢れてくる。


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