さよならの時まで、笑顔で
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もちろん、お父さんも。



仕事ばかりだけど、家族の時間も大切にしてくれる。




お父さんとお母さんの娘に生まれたことを、自慢に思う。




「ありがとう」



「いいのよ。
じゃあ、また明日来るわね?」



「うん、また明日ね」




お母さんは、病室を出て行った。




この部屋にいるのは、私一人なわけで。



私、あとどれくらい生きられるかな?

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