さよならの時まで、笑顔で
.



ひーくんは、どこか悲しそうな、でも嬉しそうな顔で



「わかった。 約束な」



そう言って、お互いの小指を出して、指を絡ました。




まるで、小さい頃に戻ったかのように――。





「ひーくん、今何時かな?」



「18時だよ」




よかった、



まだ、面会時間は終わってない。




先生に無理言って、いさせてもらったのかと思っちゃった。




「あっ!」



「ん?次はどうした?」

.
< 219 / 288 >

この作品をシェア

pagetop