さよならの時まで、笑顔で
.



日に日に、好きも気持ちが大きくなる。




ずっと、こうしていたい。



ああ、泣きそうだ。




理由は特にないけど、泣きそうになる。




「ひーくん」



「ん?」



「ちょっと、お茶を買ってきてくれないかな?」



「......わかった。」




私が泣くことを理解しているのか、そう言って病室を出たひーくん。




その瞬間に、堪えていた涙が溢れ、嗚咽が漏れる。


.
< 238 / 288 >

この作品をシェア

pagetop