さよならの時まで、笑顔で
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真海は、少し顔を赤くしたまま私の手に自分の手を重ねた。




「玲香が、くれた夢なんだよ?」



「え?」



私が、あげた夢?



どういうことだろう?




「玲香から病気って聞いてから、クラスメイトのみんなをよく見るようになったの。
するとね?」




私の目を見て、少しだけ間をあけた。





「死にたいって、言ってる人がたくさんいたの。」




....死にたい、か...。



私は、コクリと頷く。

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