さよならの時まで、笑顔で
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「輝琉のサポートがしたいからかな?」




ひーくんの、サポート?



どういうこと?




私の視線に気付いたひーくんが、私をしっかりと見て。



「俺は、医者になる。」



そうハッキリ言った。




い、しゃ?




「なん、で?」



「脳外科専門の医者になって、玲香の病気を治す。」




止まった涙が、また出てくる。




ひーくんは、どこまで私を喜ばせるんだろう。



今でももう十分に幸せなのに。

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