さよならの時まで、笑顔で
.



その瞬間。




「ひーにぃー!」




愛が俺の膝の上に座り、大きな目で俺を見上げた。




「ん?」



「泣いたの?」




何もわかってない愛が、俺の目をそっと触る。




「大丈夫だよ」




愛の頭をソッと撫でる。




「あのね、アネモネの花言葉わかったよ!」



「そっか」



「ひーにぃは、お姉ちゃんのことが大好きなんだね!」

.
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