さよならの時まで、笑顔で
.




「ひーくん!
どうしたの?」




「俺、今から休憩だって。
玲香の休憩ももらってきた。」




休憩を貰おうと思っていたから、丁度よかった。




「真海と尚人くんは?」





ふたりとも、いつの間にかいなくなっていた。




「ふたりなら、玲香が行きたいところに並んでくれてるよ。」




え?


並んでくれてる?




「私たちもはやく行かなきゃっ」




教室を出ようとすると...。




「れーか」



私の大好きな声色で、私の手をギュッと握ってきたひーくん。



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