さよならの時まで、笑顔で
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「うん!」




私は、ひーくんと手をつなぐ。



次は、どこ行こうかな?と思い、真海たちに相談しようと思ったら。




「玲香、輝琉。
俺たちちょっと2人で回るわ、ごめんな」



「おう。
じゃあ、俺たちも2人で回ろうか」



そう言って、私の手を引いて、そそくさにその場から離れた。



私たちは、中庭まで歩き、立ち入り禁止と書いてある誰もいない中庭の裏側に行く。



「ねえ、ひーくん?」



「ん?」



歩くのを辞めて、私の方を向く。


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