失恋覚悟のマイヒーロー

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「今日はやっと休みだー！」



入校してからちょうど7日目。
合宿期間中唯一のお休みの日。

昨日までの6日間はとにかくハードだった。
朝から19:30まで。
もちろん、お昼休みはあるけど。

学科の授業、技能の授業。
これがほぼずーっと入っていた。

そんなこんなで明日は仮免の試験だから、その前に一日休みがもうけられていた。



「朝ごはん食わねーの？」



ぼーっとしてるあたしの皿から卵焼きを奪おうとする、更科くん。



「たべるし！」


「さっさと食べろよ。取るぞ」


「もうー！あたしは女の子なんだから！」



更科くんとは毎日をほぼ一緒に過ごしてるから、当然のごとく仲良くなった。

更科くんにとって、あたしは友達。
あたしにとって、更科くんは……なんだろう。

更科くんが傍にいると楽しいし、ずっと一緒にいたいって思う。
普段は口が悪いのに、たまに見せる優しさにドキドキする。

これって、恋……してるのかな。