2度目の初恋も、君とがいい
「俺がおごってやるよ」


「えー?悪いからあた「永人くん!?」



永人に答えようとしたあたしのセリフを遮って、焼きそばを作っていた女の子が永人の名前を口にする。



「明里(あかり)さん!?」



永人も目を丸くして、目の前にいる女の子の名前を口にする。



「へー、永人くんもここ入ってたんだね」



明里さんと呼ばれたその人は、終わる時間だったのかエプロンを外して前に出てくる。



「明里さんが小学校卒業して以来っすよね!」



永人も明里さんのことを慕っていたのか、すごく嬉しそうにしてるからなんとなく胸がチクリとなる。



「そうだねー。ほんと久しぶり……あれ?この子……」



あたしの顔を見て、目を見開く彼女。



「……え?」



まるであたしを知ってるかのような彼女に首を傾げる。



「ねぇ、永人くん。あの「いや、明里さん!ちょっと話しません!?」



彼女の言葉を遮ったかと思うと、慌てたように腕を掴んだ。

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