2度目の初恋も、君とがいい
✱3
認める気持ち
「千花ちゃん、焼きそば1つね!」
「ふぁーい」
座って雑誌を読んでいたあたしはその声にたちあがって雑誌を置く。
学校祭からほどなくして、夏休みに入ったあたしは琉衣くんのお姉ちゃんの瑠樺(るか)ちゃんがやってる海の家で頼まれてバイトをしている。
男の子が苦手なあたしには接客は無理なので、得意の料理の腕を活かして厨房での調理。
「平日だとそんなに忙しくないな」
暑い中、火を使ってると額からは汗がながれてくる。
「バイト代ももらえるし……助かるんだけど」
ただひとつの欠点。
接客をしてる瑠樺ちゃんならわかる。
でも、調理をしてお客さんの前に出ることがないのになぜか水着なのだ。
厨房もまったく客席からみえない……というわけでもないため、たまに水着姿を見てくるお客さんがいると鳥肌が立ってしまう。
「瑠樺ちゃん、できたよ」
フライパンからお皿に焼きそばを移して、瑠樺ちゃんを呼ぶ。
「ふぁーい」
座って雑誌を読んでいたあたしはその声にたちあがって雑誌を置く。
学校祭からほどなくして、夏休みに入ったあたしは琉衣くんのお姉ちゃんの瑠樺(るか)ちゃんがやってる海の家で頼まれてバイトをしている。
男の子が苦手なあたしには接客は無理なので、得意の料理の腕を活かして厨房での調理。
「平日だとそんなに忙しくないな」
暑い中、火を使ってると額からは汗がながれてくる。
「バイト代ももらえるし……助かるんだけど」
ただひとつの欠点。
接客をしてる瑠樺ちゃんならわかる。
でも、調理をしてお客さんの前に出ることがないのになぜか水着なのだ。
厨房もまったく客席からみえない……というわけでもないため、たまに水着姿を見てくるお客さんがいると鳥肌が立ってしまう。
「瑠樺ちゃん、できたよ」
フライパンからお皿に焼きそばを移して、瑠樺ちゃんを呼ぶ。