2度目の初恋も、君とがいい
「で、どうなの?永人のこと」




──コクンッ



静かに首を縦に振った。

声になんて出せなかった。
声になんてならなかった。

親友が永人のことを好きじゃないと知ったいま。
あたしには、この感情を認めない意外のものはなかった。

好きだから、頭から離れない。
好きだから、話したい。
好きだから、一緒にいたい。

ずっと、認めてあげれなかったこの気持ち。
ずっと、あたしの中でもがいてたこの気持ち。

本当は、人気者の永人にだけは恋はしないって思っていた。

……なのに。
恋なんてどうにもコントロールなんかできない。

だって、好きになったもんは好きなんだ。



「好き、だよ……」



口にした瞬間、甘酸っぱいような気持ちが胸に広がった。

あたし、ずっと認めたかったんだ。
いま、認めれたことにすごく嬉しいと思ってる自分がいる。



「やーっと言ってくれた」



ニコッと微笑む日奈子。

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