2度目の初恋も、君とがいい
「日奈子が好きだと思ってたから……永人のこと好きになったの認めたくなくて」


「まったく、バカなんだから。何があっても離れないって言ったでしょ?」



あたしのにデコピンをする。



「そうだったね……日奈子はあたしの味方だもんね」


「そうだよ、何があっても離れないんだから」


「ふふ、心強い」



日奈子の言葉はいつだって魔法のようだった。
あたしの心を暖かくしてくれる。



「お、眺めいいなー」



なんてカウンターまでやってきた長身の人影。



「琉衣くん!」


「わ!イケメン!って、先生じゃなかったっけ!?」



イケメンには目がない日奈子らしい言葉が聞こえる。



「はは、よく知ってるね?千花は気づかなかったのに」


「日奈子はイケメンに目ざといから」


「もうおじさんだから、喜んじゃうよー。そういうの」



〝ははっ〟と笑うけど、多分言われ慣れてるんだろうなと感じる。

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